新人薬剤師は質問できない…。医療事務さんが怖かった私が乗り越えた方法【実体験】

薬剤師転職

新人薬剤師だった頃、一番つらかったことは何だったか。

そう聞かれたら、私は「処方入力」でも「薬歴」でもありません。

質問できなかったことです。

もちろん分からないことはたくさんあります。

薬のこと。

レセコンの操作。

処方入力。

保険のこと。

でも、一番困ったのは「質問したいのに聞けない」という状況でした。

当時の私は、医療事務さんへ声をかけるだけでも緊張していました。

忙しそうに電話をしている。

患者さんの受付をしている。

会計をしている。

その姿を見るたびに、

「こんなことで聞いていいのかな。」

「また新人かと思われるかな。」

そう考えてしまい、結局一人で悩んでいました。

この記事では、新人薬剤師だった私が質問できずに苦しんだ経験と、今だから分かることをお話しします。

医療事務さんへ質問するのが怖かった

学生時代は、分からないことがあれば先生へ質問していました。

でも職場では違います。

相手は先生ではありません。

一緒に働くスタッフです。

しかも、新人だった私は

「迷惑をかけたくない。」

という気持ちが強すぎました。

特に処方入力で分からないことがあると、本当に困りました。

入力画面を見ながら、

「これで合っているのかな。」

と思っても、自信がありません。

聞けば数十秒で終わる話なのに、

私は何分も画面を見つめていました。

その間にも患者さんは待っています。

待合室を見ると人が増えていく。

余計に焦ります。

焦るほど頭が真っ白になり、さらに入力できなくなる。

そんな悪循環でした。

「忙しそうだから聞けない」が一番つらかった

医療事務さんは本当に忙しい仕事です。

電話。

受付。

会計。

公費、上限票確認。

次から次へと仕事があります。

だから新人の私は、

「今は話しかけちゃダメだ。」

と勝手に判断していました。

でも実際は、聞かなかったことで仕事が止まります。

処方入力が止まる。

調剤が始められない。

患者さんを待たせる。

結果的に職場全体へ迷惑をかけてしまうこともありました。

今なら分かります。

忙しいからこそ、早く聞いた方がよかった。

これが答えでした。

一人で考え続けても答えは出なかった

新人の頃の私は、

「もう少し考えれば分かる。」

と思っていました。

でも、分からないものは分かりません。

レセコンの操作も、

保険のルールも、

処方入力も、

経験がなければ知らないことばかりです。

それなのに、一人で何分も悩んでいました。

今振り返ると、一番時間を無駄にしていたのはその時間でした。

質問することは「迷惑」ではなかった

ある日、勇気を出して質問しました。

すると医療事務さんは、

「あ、それならこう入力すれば大丈夫ですよ。」

と30秒で教えてくれました。

拍子抜けしました。

私は何分も悩んでいたのに、答えは一瞬でした。

その時初めて、

質問すること自体は悪いことではない。

と気付きました。

もちろん、何でも聞けばいいという話ではありません。

一度自分で考える。

調べる。

それでも分からなければ聞く。

この順番が大切だと思います。

職場の空気が悪いと質問しづらいこともある

一つだけ伝えたいことがあります。

質問できない原因は、自分だけではありません。

職場の雰囲気も大きく関係します。

私がいた職場は、正直あまり質問しやすい空気ではありませんでした。

忙しい。

ピリピリしている。

みんな余裕がない。

そんな環境では、新人は萎縮してしまいます。

だから、

「質問できない自分が悪い。」

と責めすぎないでください。

環境が原因のこともあります。

今なら新人へこう伝えたい

もし新人薬剤師の頃の自分へ声をかけられるなら、

こう言います。

「3分悩むなら30秒で聞こう。」

これだけです。

新人は分からなくて当然です。

分からないまま進める方が危険です。

患者さんにも迷惑がかかります。

勇気を出して質問した方が、結果的に仕事も早く覚えられます。

私が転職して感じたこと

その後、私は転職しました。

職場が変わると驚きました。

質問すると、

「全然聞いていいよ。」

と言ってくれる先輩ばかりでした。

もちろん忙しい日はあります。

でも、雰囲気が違うだけで質問のしやすさは大きく変わります。

この経験から、

職場環境は本当に大切だ。

と実感しました。

新人が成長できるかどうかは、本人の努力だけでは決まりません。

教えてくれる環境も大きな要素です。

「質問ばかりして申し訳ない」と思っていた

新人の頃は、質問するたびに

「また聞いてしまった。」

「迷惑だったかな。」

と落ち込んでいました。

でも管理薬剤師になってから、新人を教える立場になって考えが変わりました。

質問してくれる新人の方が安心なんです。

反対に、

何も聞かずに自己判断する方が怖い。

薬剤師の仕事は患者さんの命に関わります。

分からないまま進めることの方が、何倍も危険です。

だから私は後輩にも、

「分からなかったら聞いて。」

と何度も伝えていました。

新人の頃は気付きませんでしたが、教える側もそう思っている人は意外と多いんです。

質問の仕方を少し変えたら気持ちが楽になった

最初の頃の私は、

「これ分かりません。」

だけで終わっていました。

でも途中から質問の仕方を少し変えました。

例えば、

「ここまで自分で入力したんですが、この部分だけ分かりません。」

という聞き方です。

すると相手も、

「どこまで理解しているか。」

が分かるので教えやすくなります。

私自身も、

「何も考えずに聞いているわけじゃない。」

という気持ちになれました。

今でも後輩からこの聞き方をされると、とても教えやすいと感じます。

一番つらかったのは「聞きづらい空気」

仕事は嫌いではありませんでした。

勉強も嫌いではありません。

でも、

職場の空気だけは本当に苦しかったです。

誰も怒鳴るわけではありません。

ただ、

忙しい。

無言。

ピリピリしている。

それだけで新人は萎縮します。

質問しようとして近付いても、

「今じゃないな。」

と思って戻る。

そんなことが何度もありました。

だから帰宅すると、

「今日は何もできなかった。」

と落ち込んでいました。

今思えば、あの頃は仕事よりも職場の空気に疲れていたのかもしれません。

転職して初めて「質問していい職場」を知った

転職後、一番驚いたことがあります。

質問すると、

「ありがとう。聞いてくれて助かる。」

と言われたことです。

最初は意味が分かりませんでした。

新人が質問して感謝されるなんて想像もしていなかったからです。

理由を聞くと、

「勝手に判断される方が困るから。」

と言われました。

その言葉を聞いた瞬間、

「あの職場だけが普通じゃなかったんだ。」

と思いました。

もちろん、どこの職場にも忙しい時間はあります。

でも、

質問できる雰囲気があるかどうかは、職場によって本当に違います。

この経験は、転職して初めて知りました。

「職場が合わない」と「薬剤師に向いていない」は違う

新人の頃は、

質問できない自分を見て、

「薬剤師に向いていない。」

と思っていました。

でも今なら違うと言えます。

向いていなかったのは、

職場の環境です。

人間関係。

教育体制。

質問しやすさ。

これらは会社によって本当に違います。

もし今、

「質問できない。」

「毎日怒られている。」

「怖くて聞けない。」

そんな状態なら、

自分だけを責めないでください。

環境が変わるだけで成長できる人は、本当にたくさんいます。

私自身がそうでした。

まとめ

新人薬剤師の頃、私は医療事務さんへ質問することが怖く、一人で悩む時間がたくさんありました。

「忙しそうだから。」

「迷惑をかけたくないから。」

そんな理由で聞けず、結果として余計に時間がかかってしまうことも少なくありませんでした。

今振り返ると、一番大切だったのは

「分からないことを早めに聞く勇気」

だったと思います。

そして、質問しやすい職場かどうかも、新人が成長する上で非常に重要です。

もし今の職場で毎日苦しんでいるなら、

「自分が悪い。」

と決めつける前に、

「環境は合っているかな。」

と一度考えてみてもいいかもしれません。

FAQ

新人薬剤師が質問ばかりしても大丈夫ですか?

大丈夫です。ただし、一度自分で調べたり考えたりしたうえで質問すると、教える側も状況を理解しやすくなります。

医療事務さんとの関係がうまくいきません。

職場の雰囲気や忙しさも影響します。すべてを自分のせいだと思わず、少しずつコミュニケーションを取ることを意識してみてください。

質問するタイミングはいつがいいですか?

患者さん対応が落ち着いたタイミングが理想ですが、患者さんを待たせるような内容であれば、早めに確認した方が結果的にスムーズです。

人間関係がつらくて転職を考えています。

人間関係だけで転職を決める必要はありませんが、教育体制や職場の雰囲気は会社によって大きく異なります。まずは情報収集だけでもしてみると、自分の選択肢が広がります。

私自身、「質問できない」という悩みから転職を考えるようになりました。

実際に転職活動を始めてみると、「質問しやすい職場」「教育制度が整っている職場」があることを知り、視野が広がりました。

今すぐ転職する必要はありません。

ただ、「今の職場だけがすべてではない」と知るだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。

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