「転職サイトって、本当に登録するだけでもいいの?」
新人薬剤師だった頃の私は、そんな疑問を持っていました。
職場の人間関係に悩み、仕事にも自信が持てず、「辞めたい」と思う日が増えていました。
それでも、本当に転職する勇気はありません。
だから最初は「求人だけ見られればいい」と思って登録しました。
ところが、登録してみると想像していたサービスとはまったく違いました。
担当者との面談があり、自分では気づかなかった選択肢を教えてもらえたのです。
結果として私は、その後大手ドラッグストアへ転職しました。
この記事では、実際に薬剤師転職サイトを利用した経験をもとに、
- 登録だけでも利用できるのか
- 面談では何をするのか
- 登録するメリット・デメリット
- 無理に転職しなくても利用する価値
について、体験談を交えながら詳しく紹介します。
薬剤師転職サイトは「登録だけ」でも利用できる
結論から言うと、登録だけでも問題ありません。
私は最初から転職するつもりで登録したわけではありませんでした。
「今どんな求人があるのか知りたい。」
その程度の気持ちでした。
毎日仕事へ行くのがつらく、家へ帰ってスマホで求人を見ることが日課になっていました。
正直、その頃は転職する勇気なんてありません。
履歴書を書く気もありませんでした。
面接なんてもっと考えられませんでした。
それでも求人を見ているだけで少し安心できたんです。
「もし本当に限界になったら辞めてもいい。」
そう思えるだけで、翌日も仕事へ行くことができました。
だから私は今でも、新人薬剤師には「転職しなくても登録だけはしてみてもいい」と伝えています。
私は「求人を見るサイト」だと思っていた
登録する前の私は、大きな勘違いをしていました。
転職サイトは、
求人を検索して、
気になる求人があれば応募する。
そんなサービスだと思っていたのです。
ところが登録すると担当者から連絡が来ました。
最初は驚きました。
「え?電話が来るの?」
「面談?」
正直少し身構えました。
営業されるのかな。
無理に転職させられるのかな。
そんな不安もありました。
でも実際は全然違いました。
担当者は無理に転職を勧めることはありませんでした。
まず聞かれたのは、
「今どんなことで悩んでいますか?」
ということでした。
ここで初めて、自分の悩みを誰かに話せた気がします。
職場では相談できませんでした。
同期もいません。
家族にも仕事内容は伝わりません。
だから第三者に話を聞いてもらえただけでも、かなり気持ちが軽くなりました。
面談が一番価値があった
今振り返ると、求人を見ることよりも価値があったのは担当者との面談です。
私はそのとき、
「1年目で転職なんて無理ですよね。」
と聞きました。
すると担当者は否定しませんでした。
「もちろん簡単ではありません。」
そう前置きした上で、
「でも今すぐ転職しなくても、市場を知っておくことは大切ですよ。」
と言われました。
この言葉は今でも覚えています。
私は会社しか知りませんでした。
その会社が普通だと思っていました。
でも実際には、
教育制度も、
福利厚生も、
人間関係も、
会社によって全然違う。
それを初めて知ったのです。
面談で初めて知った「薬剤師の転職市場」
面談では、求人を紹介される前に、今の状況についてたくさん話をしました。
・どんな職場で働いているか
・なぜ転職を考え始めたのか
・どんな働き方をしたいのか
・引っ越しを考えているのか
・調剤を続けたいのか、OTCもやりたいのか
そんなことを一つずつ聞かれました。
私は最初、
「求人を紹介してもらうための質問なんだろうな。」
くらいに思っていました。
でも違いました。
担当者は、私に合う職場を探すためだけではなく、私自身が何を大切にしているのかを整理してくれていたんです。
仕事がつらい。
辞めたい。
そう思っていた頃は、とにかく「辞めること」しか考えられませんでした。
でも面談を通して、
「本当に嫌なのは何なんだろう。」
と考えられるようになりました。
人間関係なのか。
教育体制なのか。
勤務地なのか。
給料なのか。
全部が嫌だと思っていましたが、話してみると優先順位が見えてきました。
これは一人で悩んでいるだけでは気づけなかったことです。
「3年働かないと転職できない」は思い込みだった
面談で一番印象に残っている話があります。
担当者から言われたのは、
「求人は3年以上の経験者向け、10年以上の経験者向け、それ以下で分かれることが多いですよ。」
という言葉でした。
私は学生の頃から、
「最低でも3年は働きなさい。」
という話を何度も聞いていました。
だから、
「1年目で転職活動なんて早すぎる。」
そう思っていました。
でも担当者の話を聞いて考え方が変わりました。
もちろん、3年以上経験がある人の方が応募できる求人は多いです。
それは事実です。
でも、
「1年目だから応募できる求人がゼロ」というわけではありません。
この言葉を聞いたとき、少し肩の力が抜けました。
「今すぐ辞めるかどうかは別として、選択肢はあるんだ。」
そう思えたことが大きかったです。
「大手は難しいと思います」
もう一つ忘れられない出来事があります。
私は大手ドラッグストアを希望していました。
すると担当者から、
「人気がある会社なので、倍率は高いです。少し難しいと思いますが、チャレンジしてみますか?」
と言われました。
正直、少し悔しかったです。
「そんなに難しいんだ。」
「やっぱり1年目じゃ無理なのかな。」
そんな気持ちになりました。
でも、その場で諦めようとは思いませんでした。
受けなければ、絶対に受かりません。
だから私は、
「お願いします。」
と伝えました。
結果は内定。
あのとき挑戦して本当に良かったと思っています。
この経験があるからこそ、私は読者にも伝えたいです。
挑戦する前から、自分で可能性を閉ざさないでほしい。
結果は受けてみないと分かりません。
転職して感じた一番大きな変化
転職して最初に感じたのは、
「会社によってこんなに違うんだ。」
ということでした。
教育の進め方。
福利厚生。
店舗の数。
キャリアアップの仕組み。
新卒の頃は、それが「普通」だと思っていました。
でも実際には、会社によって本当に違います。
私が転職して良かったと感じた理由の一つは、管理薬剤師を目指せる環境があったことです。
前の会社では、上のポストが埋まっていて、なかなかチャンスがありませんでした。
一方、大手は店舗数も多く、挑戦できる機会がありました。
私は同じ仕事を続けるよりも、新しいことに挑戦したいタイプです。
だから、管理薬剤師として新しい経験ができたことは、転職して良かったと思える理由の一つです。
転職サイトに登録するメリットは「転職」だけではない
私が転職サイトを利用して一番良かったと思うことは、転職できたことだけではありません。
「今の会社だけがすべてではない」と知れたことです。
新人の頃は、今働いている会社しか知りません。
教育制度も、人間関係も、福利厚生も、
「これが普通なんだ。」
と思っていました。
でも担当者と話をして求人を見るようになると、
会社によって働き方がまったく違うことを知りました。
例えば、
教育制度が充実している会社。
店舗異動が少ない会社。
OTCに力を入れている会社。
調剤に集中できる会社。
福利厚生が手厚い会社。
それまで知らなかった選択肢を知ることができました。
私はその時、
「今の職場しか知らないまま悩んでいたんだ。」
と気付きました。
転職するかどうかは別として、選択肢を知ることには大きな意味があります。
登録だけでも十分価値があると思う理由
「転職する予定がないのに登録してもいいの?」
そう思う方もいると思います。
私も最初はそうでした。
でも今なら、
登録だけでもいい
と答えます。
もちろん、担当者には正直に
「今すぐ転職する予定はありません。」
と伝えれば大丈夫です。
実際、私は求人を見ながら、
「もし転職するなら、こんな会社もあるんだ。」
という情報を集めていました。
そのおかげで、
焦って転職先を決めることもありませんでした。
転職活動は、
辞めると決めてから始めるものではなく、
選択肢を知るために始めてもいいもの
だと私は思っています。
こんな薬剤師には一度相談してみてほしい
私なら、次のような方には一度相談してみることをおすすめします。
- 毎日仕事へ行くのがつらい
- 人間関係で悩んでいる
- 今の会社しか知らない
- 他の会社の年収や福利厚生を知りたい
- 将来の働き方に迷っている
逆に、
「今の会社に満足している」
「転職はまったく考えていない」
という方なら、無理に登録する必要はありません。
転職サイトは、不安を感じたときの選択肢の一つです。
私が新人時代に知っておきたかったこと
今の私が新人時代の自分に一つだけ伝えられるなら、
こう言います。
「今の会社だけが、薬剤師人生のすべてじゃない。」
新人の頃は視野が狭くなります。
目の前の仕事だけで精一杯です。
でも、薬剤師には本当にたくさんの働き方があります。
ドラッグストア。
調剤薬局。
病院。
企業。
在宅。
会社が変わるだけでも、働き方は大きく変わります。
だから、一人で抱え込まないでほしい。
私はそう思っています。
何年目なら登録していいのか」が気になる人は、1年目で登録した私の話もあわせて読んでみてください。
FAQ
転職サイトは登録だけでも利用できますか?
はい。私も最初は情報収集が目的でした。登録したからといって、必ず転職する必要はありません。
転職を断っても大丈夫ですか?
大丈夫です。紹介された求人が希望に合わなければ断ることもできます。
新卒1年目でも相談できますか?
相談できます。応募できる求人は経験年数によって変わりますが、キャリア相談だけでも価値があると感じました。
何社くらい登録するのがおすすめですか?
私は2〜3社比較するのがおすすめです。担当者との相性もあるため、1社だけで判断しない方が選択肢が広がります。
まとめ
新人薬剤師だった頃の私は、
転職サイトを「求人を見るだけのサイト」だと思っていました。
実際に利用してみると、
求人を紹介してもらうだけではなく、
自分の市場価値を知り、
今後の働き方を考えるきっかけにもなりました。
そして何より、
「今の会社だけがすべてではない。」
そう思えたことが、一番大きな収穫でした。
もし今、一人で悩んでいるなら、
転職するかどうかは別として、
まずは情報収集から始めてみるのも一つの方法だと思います。
私も最初は、
「求人を見るだけ。」
そんな気持ちで転職サイトへ登録しました。
でも担当者と話したことで、自分では気づかなかった選択肢を知ることができました。
転職するかどうかは、そのあと考えれば大丈夫です。
まずは今の市場を知ることから始めてみませんか。
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